カンジダは早めに薬で治療しよう
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きれい好きな女性はカンジダに注意
最近は、除菌や殺菌のためのグッズが多く市販されていて、多くの人が普段の生活の中で除菌や殺菌に気を遣っていますよね。中には、潔癖症といったちょっと行き過ぎてしまう場合もあります。除菌や殺菌自体は悪いことではないのですが、困ったことに悪い菌だけでなく、良い菌まで殺してしまうのです。
カンジダは、女性のデリケートゾーンのトラブルということになるのですが、女性の膣内にはいろいろな菌がいます。ベストな状態は弱酸性になるのですが、これは、膣内の様々な菌のバランスによって保たれています。
弱酸性に保たれることによって、酸に弱い悪い菌は繁殖できなくなるのですが、膣内をきれいにし過ぎてしまうと、弱酸性ではなく、中性になってしまいます。こうなると、酸に弱い菌が繁殖してしまうため、カンジダを始め、様々なトラブルの原因となってしまうのです。
特に最近はほとんどのトイレでもウォシュレットがあり、ビデ洗浄も使用できるため、きれい好きな女性であれば、つい洗いすぎてしまうという傾向があるのです。もちろん、洗浄は必要ですが、やりすぎはトラブルのもとになってしまうので注意が必要になります。
カンジダはカビの一種
カンジダ菌はとこにでもいる常在菌で、カビの一種となります。カビの一種ですから、やはり清潔にすることが大切と考えがちなのですが、実際はそれほど過敏になる必要はないのです。
カンジダ菌はどこにでもいる菌なのですが、それほど強い菌ではありません。そのため、他の菌が多くいるような場所であれば、繁殖できず増えることができないのです。ですから、他の菌がいない状況を作ってしまうと、増殖してトラブルを引き起こしてしまうのです。
カビの一種のトラブルというと、水虫なども同じですよね。水虫の場合は、白癬菌というカビの一種が原因で発症する病気ですから、種類こそ違いますが、カンジダと基本的には同じということなのです。
水虫を薬で治療するように、カンジダも同様に薬で治療することができます。治療は早く始めれば早く治ります。デリケートゾーンにかゆみやおりものの違和感があったら、なるべく早く治療するようにしてください。
カンジダの治療に使う薬
カンジダの治療は、一般的には、膣錠と呼ばれる膣内に挿入する錠剤と、外陰部に塗る塗り薬を使用します。通常は1週間程度で治療は終了します。性感染症のように、後日検査で菌が除菌できたかどうかを調べることはありません。病院で受診して、処方箋を書いてもらうのが一番ですが、市販薬を使用しても治すことは可能です。
デリケートゾーンの悩みは、恥ずかしいという気持ちもあり、なかなか病院で受診するというのは難しいものです。市販の薬でも十分効果が得られますから、しっかりと治すことが大切です。
市販薬といっても、デリケートゾーンのかゆみ止め等のものだけではなく、細菌性膣炎やカンジダ膣炎の治すためのものとを併用するのがよいでしょう。かゆみ止めだけの場合、外陰部のかゆみは収まりますが、膣内の環境は改善されませんから、単なる一時しのぎということになってしまいます。
また、カンジダ菌は死ぬまでに4日〜5日程度かかるので、その間は症状がなくなっても継続して薬を使用する必要があります。カンジダ菌を完全に死滅させる必要はありませんが、除菌しつつ膣内の環境を正常に戻すことによって、自浄作用が働くようになり、カンジダ菌がいても繁殖できない状態になるのです。
カンジダは再発しやすい病気
カンジダは膣内の環境がよくないことで発症してしまう病気ですから、カンジダ菌を除菌できたとしても、膣内の環境が良くならなければ、再び発症してしまうことになります。健康状態がよくないと風邪をひきやすくなるのと同じようなことなのです。
ですから、再発をさせないためには体調管理も大切ということになるのです。デリケートゾーンを清潔にすることと、きれいにし過ぎないという点はもちろんですが、他にも日常生活でも気を遣う必要があります。
睡眠や食事はもちろん、ストレスにも影響されてしまいます。こういった点に注意して生活を行う必要があるのです。またホルモンバランスの変化による体調の変化でも発症のリスクがあるので、注意しておきたい部分です。
膣内のベストである弱酸性の状態は、デーデルライン桿菌という乳酸菌の一種によって作られるので、ヨーグルトを積極的に食べるのも効果的です。また、膣内にヨーグルトを少量入れるという話も聞きますが、ヨーグルトの種類によっては、逆に環境を悪化させることもあるので、あまりお勧めはできません。
まとめ
外陰部のかゆみやおりものがヨーグルト状や酒粕状になるといった特徴があるので、怪しいと思ったら早めに治療しておいたほうがよいです。
病院にいくのが一番ですが、市販薬でも十分に効果があるので、早めの治すようにしましょう。
予防法としては、デリケートゾーンを清潔にしておくということです。膣内洗浄も効果があるのですが、やりすぎると逆効果となってしまうということを覚えておいてください。
他にも様々な予防法がありますが、栄養バランスのよい食事をとることと、睡眠をしっかりとり疲れを残さないというのが一番かもしれません。