カンジダの治ったサインの基準は?
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カンジダとは
最近よくテレビでも耳にする機会の増えたカンジダですが、カンジダとはいったい何なのでしょうか。
一般にはカンジダ膣炎と呼ばれる女性の膣の炎症のことを指しています。このカンジダはどこにでもいる細菌なのです。当然ですが、炎症を起こす膣内にもいますし、皮膚や粘液内など様々なところに存在しています。ですから、体内にカンジダが入ったから発症するという病気ではありません。様々な要因でこのカンジダが異常に増殖することによって発症する病気なのです。
ですから、カンジダを除菌すれば、症状も徐々に収まっていくということなります。
似たような膣の炎症として、細菌性膣炎というものがあります。カンジダ膣炎も同じようなものですが、異なるのが原因菌が特定できているかどうかという点です。
カンジダ膣炎ならカンジダが原因菌ですが、細菌性膣炎は様々な常在菌が原因となり、原因菌が不明です。そのため、カンジダ膣炎のほうが、原因が特定されている分だけ治療はしやすいといえるかもしれません。
また、市販の検査キットを使用することでカンジダ膣炎かどうかの検査をすることも可能になっています。
カンジダ膣炎の症状と治療
カンジダ膣炎の症状としては、まずデリケートゾーンのかゆみがあります。
よく生理用品でかぶれて、かゆみが発生することがありますが、そのかゆみに比べてもさらにかゆいという点が異なる点になります。また、小さなチーズ状の白い塊になったり、ヨーグルトや酒かす状のおりものになるので、一目で判断することはできそうです。
とはいえ、他の様々な病気も考えられますから、検査キットを使用したり、病院できちんと検査を受けることをお勧めします。
軽いものであれば、自然治癒も可能なのですが、症状がひどくなったら早めに病院で治療を受けたほうがよいでしょう。
病院での治療は、膣内の洗浄と抗真菌薬の膣剤を膣内に入れるだけになります。
抗真菌薬は効果が1日のものと、1週間持続するものがあるのですが、1週間のものであれば、最初の治療の段階で洗浄と膣剤の挿入をすればそれでほぼ終わりになります。ですが、症状がひどい場合だと、1日タイプのものを毎日挿入したほうがよさそうです。
自己治療が可能
カンジダ膣炎の場合、カンジダ真菌の増殖が原因ですから、カンジダ膣炎ということがわかっていれば、自分で市販薬を購入して治療をすることもできます。
ただ、きちんと完治したかどうかという治ったサインがわかりにくいということはあるかもしれません。症状の改善、つまり、かゆみがなくなり、おりものが正常な状態に戻ったことが治ったサインということになりそうです。その後、検査キット等を使用すれば、完全に完治したかどうかの確認もできます。
自分での治療の方法としては、まずは膣の洗浄です。
膣内は弱酸性の状態が正常な状態ですから、中性や弱アルカリ性でなく、弱酸性のデリケートゾーン専用のソープを使用しましょう。間違えると悪化することもあります。
また、膣剤については、市販の錠剤でもよいですし、ギノフィットの細菌性膣炎対策ジェルも便利です。ジェル状なのでタンポンを使用した経験のあるかたであれば、挿入も容易です。ギノフィットには洗浄用のウォッシュローションもあるので、併せて購入してもよいかもしれません。
カンジダの再発を考えてしっかりと予防する
カンジダ膣炎は特殊な病気ではなく、女性であれば、だれでも発症する病気です。実際に成人女性の5人に1人は経験があると言われていますし、その再発率もかなり高くなっています。
原因はカンジダ菌という真菌ですが、感染すれば発症というわけではなく、常在していて異常に増殖するかどうかで発症するかしないかになります。ピロリ菌のように一度除菌してしまえば大丈夫というものではないのが難しいところです。
予防としては、まず下着を通気性のよいものにするということです。これはカンジダに限らず、様々な雑菌を増殖させないために有効です。
厚手のデニムやガードルを使用しないというのも、通気性に繋がります。ナプキンやタンポンも就寝中は仕方がないですが、日中はこまめに取り換えたほうがよいでしょう。
まずデリケートゾーンを清潔で通気の良い状態にすることが大切です。雑菌が繁殖しやすい環境をなくしてやればよいのです。
ですが、体内であるということもあり、体調やストレスの状態によってもカンジダ膣炎の発症があります。しっかりと休んで疲れを残さない。ストレスを残さない、栄養バランスのとれた食事といったように生活の改善も大切になるのです。
まとめ
カンジダは体調の変化で発症する病気であることを覚えておきましょう。治療に関しては病院に行ったほうが確実ですが、カンジダであるとわかっている場合は、ギノフィット等の市販薬でも治療は可能です。また、そのカンジダが治ったサインは症状の改善の確認ということになります。
カンジダは風邪と同じように、体調の変化等で発症する確率が上がってしまいます。ですから、規則正しい生活をすることが一番の予防なのではないでしょうか。