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細菌性膣炎の発症とセックスの関係、影響について

Contents

細菌性膣炎の原因は?

細菌性膣炎は女性であれば誰でも発症することのある病気です。何か特別な細菌が原因となって発症するわけではなく、女性器内に常在する常在菌が原因となって発症する病気なのです。

膣内は、正常時にはデーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸菌の一種の影響でpH値が3〜4程度の弱酸性に保たれています。この状態であれば、悪玉の常在菌がそれほど繁殖することはなく、細菌性膣炎となることはありません。ですが、その弱酸性の状態が崩れてくると、悪玉の常在菌が増殖してしまい、細菌性膣炎を発症してしまうことが考えられます。

これは、ストレスや睡眠不足等による体調の悪化なども影響してきますし、ホルモンバランスの乱れなども影響してきます。また、膣洗浄等できれいに洗いすぎても細菌性膣炎の原因となってしまいます。と、いうのも膣洗浄によって、デーデルライン桿菌も洗い流されてしまい、膣内の弱酸性の環境が保てなくなってしまうからなのです。

そのため、細菌性膣炎が発症しなくても、デリケートゾーンの臭いが強くなることもあるのです。膣洗浄を行い、清潔に保つのはよいのですが、やりすぎてしまうと逆効果になってしまうということなのです。

細菌性膣炎のいろいろな症状

細菌性膣炎には様々な症状が現れます。

まず、デリケートゾーンのかゆみが挙げられます。また、おりものの色や臭いの変化も症状のひとつです。少し灰白色や薄く黄色を帯びた感じの色になります。臭いも、生臭い魚の臭いがします。もちろん、これが全てというわけではなく、症状として表れるものとそうでないものには個人差があります。細菌性膣炎を発症していても、自覚症状がほとんどないという場合もあるのです。

かゆみの場合、そのかゆみが細菌性膣炎によるものなのか、また、生理用品等によるかぶれなのかの判断もつきにくいため、市販のデリケートゾーンのかゆみ止め等で済ませている場合もあります。

また、臭いに関してもそれほど強烈な臭いというわけでもない場合は、日常生活では気が付きにくく細菌性膣炎であっても放置している女性は少なくないのです。

細菌性膣炎を治療するには?

細菌性膣炎の治療は産婦人科を受診して、ちゃんとした処置を仰ぐのが一番です。

ですが、細菌性膣炎の場合、性感染症などのように原因を特定するのが難しいといった特徴があります。膣内に存在する常在菌が原因となっており、また、その対象となる細菌の種類も多く、特定がしづらいといった現状があります。ですから、最初に膣洗浄によって雑菌を洗い流し、膣内に錠剤を入れるといった治療法になるようです。

クロラムフェニコール腟錠やメトロニダゾール腟錠が処方されます。但し、クロラムフェニコール腟錠だと、抗生物質であるため、善玉菌であるデーデルライン桿菌までも殺菌してしまうというリスクもあります。どちらの場合も、一日一回就寝前に挿入するという点は同じです。

できれば、産婦人科を受診したくないという場合は、自分でもある程度は治療は可能です。膣の自浄作用を回復させるためにデーデルライン桿菌を増殖させるようなケア用品を使用します。乳酸菌サプリも効果があります。市販薬でもある程度の治療は出来るのですが、治らない場合は産婦人科を受診して、処方箋を出してもらいましょう。

細菌性膣を発症した時のセックスの影響

細菌性膣炎で気になることのひとつが、セックスの際に相手に移らないかという心配です。

ですが、細菌性膣炎はいわゆる性病ではありませんから、そうそう簡単に移るというものではありません。細菌性膣炎の原因菌は、男性にとっても常在菌ですから、菌が移動するということはあるのですが、男性の場合、ほとんど発症することはありません。これは男性器と女性器の構造の違いで、体内にあるものと体外に出ているものという違いが大きく、男性の場合は、その原因菌が繁殖しにくい構造となっているからです。

但し、細菌性膣炎を発症しているということは、膣内の自浄作用が低下しているということですから、できれば他の雑菌の侵入は避けたほうがよいです。そのため、治療中のセックスは控えたほうがよいでしょう。

まとめ

細菌性膣炎の原因となる細菌は、常在菌であるため、性感染症ではありませんから、セックスによる感染というのは基本的にはありません。

たとえ原因菌が侵入したとしても、膣内の自浄作用が正常な状態であれば、その影響はあまり受けません。とはいえ、自浄作用が低下している際は、様々な細菌の影響を受けやすく、性感染症のリスクも高まってしまいます。

細菌性膣炎は、女性であれば誰でも発症する可能性があるものです。簡単に言えば女性だけがかかる風邪と表現できます。一度発症すると再発のリスクも高まりますから、日ごろからデリケートゾーン専用のケア商品で適切にケアすることが大切です。

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